2012年8月30日木曜日

Castle Of Glass リンキン・パーク (Linkin Park)

Songfacts.comによれば,Chester BenningtonはMTV Newsに対してこう語ったとか:
「歌詞の話をしてるる時Mikeがこういった。『この歌詞は,大きな組織の中で自分がそこに馴染んでないと感じて,もっと大きな枠組みのなかで自分の居場所を見つけようとすることを歌ったもの』だから,帰還兵が社会に溶け込もうとする話であってもいいし,あるいは刑務所やそういうものから出所した人間の話であってもいい」
ここでは,主人公は帰還兵という解釈に基づいて和訳を行っています。それ自体で素晴らしく美しい曲ですが,より理解しやすいように,かなりの部分を補っています。お役にたてれば幸いです。

According to Songfacts.com, as for the song, Chester Bennington explained MTV "When Mike was talking about the lyrics, at one point he had said,
'You know, it's kind of like finding yourself as this broken part of this big machines, and feeling like you're not part of that, or trying to find your place in the bigger scheme of things.' And that can mean a soldier coming home from war, and trying to fint bakc into society, or aperson getting out of prison, or whatever."
Based on the interpretation that the protagonist in the lyrics is a soldier coming home from war, I translated the lyrics into Japanese here.  I know it's an amazing and beautiful song in itself but  I add significant amount of words to my translation to help you appreciate the lyrics more..  Hope it works.  .
Castle Of Glass  (Linkin Park)

Take me down to the river bend
Take me down to the fighting end
Wash the poison from off my skin
Show me how to be whole again

Fly me up on a silver wing
Past the black where the sirens sing
Warm me up in a nova's glow
And drop me down to the dream below

'Cause I'm only a crack in this castle of glass
Hardly anything there for you to see
For you to see

Bring me home in a blinding dream,
Through the secrets that I have seen
Wash the sorrow from off my skin
And show me how to be whole again

'Cause I'm only a crack in this castle of glass
Hardly anything there for you to see
For you to see

'Cause I'm only a crack in this castle of glass
Hardly anything else I need to be

'Cause I'm only a crack in this castle of glass
Hardly anything there for you to see
For you to see
For you to see

あの川が湾曲するところへ行って
戦いが終わるところへこの身を降ろしてくれ
肌についた「イヤなもの」を洗い清めて
元の自分に戻るには,どうすればいいのかを知りたいんだ

銀色の翼に乗せて
サイレンが鳴り響く闇夜を越えて飛んでくれ
(終わりから何かが始まる)新星の輝きで,凍えたこの身を温めて
地上の夢,普通の生活に戻りたい

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
今の自分はそこに入った小さなヒビだ
そこからは見えないかもしれないけど
自分だけにはわかるんだ

目もくらむ閃光のなかで夢を見ていたよ
だから元の場所に,昔の自分に戻りたい
人には言えないような,そんなことも,自分はこの目で見てしまった 
せめてこの体から悲しみを洗い流し
元の自分に戻るには,どうすればいいのか知りたいんだ

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
今の自分はそこに入った小さなヒビだ
そこからは見えないかもしれないけど
自分だけにはわかるんだ

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
今の自分はそこに入った小さなヒビだ
そうなりたいわけじゃないけど
そうなんだから仕方ない

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
今の自分はそこに入った小さなヒビだ
他人には見えないのかもしれないけど
自分だけにはわかるんだ

(余談)

この曲の解釈については,上で述べた説の他に,世の中を変える「何か」を始める人々,すなわちパイオニアやイノベータについて歌ったものだとする説もあります。この世の中を変える「何か」とは,現代で言えば,携帯やインターネットや,フェイスブックやツイッターに代表されるソーシャル・メディアだと思われますし,もう少し時代が遡れば,TVやラジオがそれに代わるかもしれません。この解釈を採用すると,和訳もかなり前向きなものになると思われます。

いずれにしてもLinkin Parkの曲の歌詞は,複数の解釈が可能なので和訳する際どの解釈を採用するかで訳文が大幅に変わります。

(追記)

12/10/2013  ご指摘に基づき,別ヴァージョンを追加いたしました。

(戦地に戻りたい編)

あの川が湾曲するところへ行って
戦いが終わるところへこの身を降ろしてくれ
この肌についた「よくないもの」を洗い清め
元の自分に戻るには
どうすればいいのか知りたいんだ

銀色の翼に乗せ
サイレンが鳴り響く闇夜を越えて
あの場所まで飛んでくれ
超新星爆発のような輝きで
凍えたこの身を温めて
地上で見たあの「夢」の
中にどうか戻してくれ

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
なのにこんな自分は
そこに入った小さなヒビ
世の中の人から見れば
なんてことない存在で
誰も自分に気付かない

元の場所に戻してくれ
目もくらむような「夢」の中に
昔はわからなかったそんなことも
今はもうわかってる 
この体から悲しみを洗い流し
元の自分に戻るには
どうすればいいのか知りたいんだ

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
なのにこんな自分は
そこに入った小さなヒビ
世の中の人から見れば
なんてことない存在で
誰も自分に気付かない

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
なのにこうしてる今の自分は
そこに入った小さなヒビだ
こんなちっぽけな存在に
なるはずじゃなかったのに

この社会はもろいガラスでできた城
微妙なバランスの上に成り立ってる
なのにこんな自分は
そこに入った小さなヒビ
世の中の人から見れば
なんてことない存在で
誰も自分に気付かない

31 件のコメント:

  1. ありがとうございます。
    この曲、メダルオブオナーというゲームで今度主題歌になるようです
    そのゲームが発表されたときのトレイラーにもLIES GREED MISERYがつかわれてました
    それにしても、やはり戦争ゲームだけあって兵士の曲なんですねえ   

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    1. コメントありがとうございます。お話しのゲームと絡めたメイキングの動画を見たのですが,この解釈に大変良く合っていたので,おそらくこの解釈でさほど間違いなかろうと思います。
      ところで,この歌詞にあるI'm only a crack in this castle of glassという箇所,実は私も10代の頃に同じように感じていました。周りの世界で自分だけが周囲から浮いているという気持ちでしたが,実際には他人にわからないだけで,誰もが同じような経験をしているのかもしれませんね。

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  2. いい曲ですよね。貼られている動画も観てみましたが、いまいちどういう内容なのか理解できません。はじめは父が戦死したという報告を受けた少年というのは何となく理解できたのですが… 後半少女の所に戻ってくるあの軍人は何なのでしょうか?そこがこの帰還兵を指すであろう歌詞とリンクしているのでしょうか?よろしくお願いします。

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    1. コメントありがとうございます。なろうことならご質問にお答えしたいのですが,なにぶんにも動画はこの曲が使用されているゲームMedal Of Honorのトレイラー(予告編)なので,内容はゲームをプレイしなければわからないかと存じます。そういう訳で大変申し訳ないのですが,お役に立てそうもありません。
      ただどうしてもお知りになりたければ,上記のゲーム名でGoogleなりyahooなりで検索なさってゲームのサイトにおいでになってはいかがでしょうか?そちらでなら多少なりとも情報があるかもしれません。

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  3. 初めてコメントいれさせていただきます。
    PVだけを見ると、父親の戦死を伝えられた少年がやがて大人になり同じ道を歩み、同じように仲間の戦死を伝えに行き、当時父親の戦死を伝えた側の気持ちがわかる。
    どこが、歌詞の部分と合っているかは、わかりません。
    すいません

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    1. コメントありがとうございます。ミュージック・ヴィデオをつぶさに見ていないのでわからなかったのですが,そういうことであれば,おそらく兵士となって国のために戦ったはずなのに,依然として自分と同じような(精神的)犠牲者を出してしまう,そういった自分や体制のありように一抹の空しさを覚えたということなのかもしれません。
      今まで信じていた「国」や「大義」というものが,ただの空虚なCastle of Glassに見えたとすれば,この歌詞に相応しい内容なのではないかと思います。いずれにしても,匿名様のお蔭で,前の方の疑問に,多少なりともお答えすることができたような気がいたします。ありがとうございました。
      さて,このサイト(本館:ブログ)のコメント欄には,匿名様が多数おいでになります。どのようなお名前でも結構ですので,お差し支えなければ,名乗っていただけると助かります。また別館(twitter)でも余談を展開しております。お時間があればそちらへもおいでください。お待ちしております。

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  4. 初めてこのサイトを見ました。
    映像を見て私も匿名さんと同じようなことを想像していたのですが、上記の翻訳を見てさらに一層この曲に対する思いが深まりました。
    戦争というものを象徴している悲しく美しい曲だと思います。
    Linkin Park の曲は確かにいろいろな解釈ができるので、そこがまた好きです。

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    1. コメントありがとうございます。Linkin Parkの曲は内容も深く素晴らしいものが多いのですが,その分大変に解釈が難しく,和訳する際には苦労するのが常になっております。彼らの曲はこれ以外にも何曲かすでに取り上げておりますのでよろしければご覧ください。右側のリンキン・パークのラベルをお使いになると検索が容易になります。
      さて,別館(twitter)でも余談を展開しております。まだおいでになっていなければ,お時間があればそちらへも。お待ちしております。

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  5. 凡人です。PVの意味を知りたくてここに辿り着きました。
    素晴らしいですね。CDの訳を読んでも何かもやもやしてて
    ここへ来て漸く納得できました。ありがとうございます。
    この様な翻訳能力(?)はやっぱり洋書を読んだり、沢山英語触れるってことが大事なんでしょうか? 

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    1. コメントありがとうございます。凡人と仰いますと,まさかとは思いますが苗字は大木様でしょうか?
      さて,英語に限らず外国語を学ぶに際しては,仰る様にできるだけ多くの外国語に触れることが大切だと思いますが,その詳細についてはこちらをご覧くださればと存じます。
      http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/08/some-nights-fun.html

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  6. 俺も早く和訳出来るくらいになりたいです!!!!

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    1. コメントありがとうございます。このサイトをangel black様にお任せする日が一日も早く来るよう祈っております。

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  7. なんか違いません?
    本国で待機している兵員が、自分の全てを表現できる戦地へ戻ることを本能的に求めている歌だと思うんですが。

    曲がったとはユーフラテス川や、ヨルダン川北部等の紛争地域を指していて、
    戦線の末端部もしくは最前線に下ろしてくれと言っていると思います。
    そこで肌に張り付いた毒を洗い流して、ここにしか無い自分の力を発揮させて欲しいと、アメリカ本土での焦燥感を歌っているような。

    だって、世界とか社会にたくさん入ってしまったヒビの一つでしか無い自分は、普通に生きているあなた方にはその事を殆ど見ることは出来なくても、自分はそれにならなければいけないんだと言うわけです。

    PVは戦死した父親と同じように、兵士として国際的な平和維持に従事する誇りを短い物語で表しているんだと思います。
    必ずしも兵役がネガティブなイメージで捉えていないと思いますよ。

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    1. コメントありがとうございます。この曲に関しては,主人公が①兵士であるか②そうでないか,仮に兵士であるとした場合,「元の自分」を(a)「戦地に行く前の自分」と捉えるか,(b)「戦地に赴いた後の戦地での自分」と捉えるかで解釈が大きく異なると思いますが,この点,富田林様の解釈は,①(b),私の解釈は①(a)であるためズレが生じたと思われます。
      ただそうはいうものの,富田林様の仰ることもなるほどと思われるので,それに基づいた別ヴァージョンの訳文を最後に追加いたしました。
      最後に,件のミュージック・ヴィデオに関して,これがYouTubeにULされたのが昨年の10月10日,それに対してこの投稿の日付はその1か月以上前の8月30日であることを申し添えておきます。

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  8. 管理人様、押しつけがましいことを言ってすいません。
    こんなに素早く返信いただけるとは、ありがとうございます。

    そもそも、私はPVありきで聞いてしまっていたのがいけなかったですね。
    戦地から帰りたい自分の感じで聞いていくと、すべての職業で傷ついた人の歌に聞こえて「深けー」と聞き入ってしまいます。

    そうすると、戦争物の歌として聞いたとき、戦地でこそ自分のすべてだと思ってそこに舞い戻ってしまった兵員が、多くの赴任地の(激戦地でもないただ危険な暇な時間があるだけだという)現実を知ってしまって、過去激戦地で特別な状況で何人も殺した自分の罪や後悔を秘密として押し隠しながら、本当の家に帰りたくなり。
    というような情景なども浮かんで、①で(a)(b)が同居してしまうと言う話が涌いてきたりと、色々おもしろい歌だと改めて思いました。

    ②でも様々な職業で戦う人や、そこを目指す人と、彼らのその後とそのループのような聞こえ方もしてくるので、まさにするめ。

    何度聞いてもするめのように楽しめ、色々なストーリーが浮かんできました。こうした機会を与えてくださって感謝です。

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  9. 沙羅双樹と申します。
    コメントさせていただくのは初めてになりますが、実は以前から利用させていただいていました。
    最初は、たまたま自分の好きな日本のアーティスト(グループ)の方が、洋楽が好きだとしきりに言うもので、彼の言う曲の和訳を調べていてここに辿り着き、以来、大変活用させていただいています。
    そのグループの別のメンバーがリンキンパークが好きだというので、何曲か聴きました。この曲はそのうちの一曲です。
    リンキンパークの歌うような曲は正直、今までの自分には、あまりなじみのない感じで、とっつきにくいと感じました。しかし、ここで、この和訳に出会えて、イメージが全く変わりました。
    自分は、戦士ではありませんが、今、いじめと戦っています。
    …正確には、ここ2日間、学校に顔を出していないので、逃げている状態です。
    行かなきゃいけないのは分かっています。だから、
    「Wash the poison off from my skin.」 「Show me how to be whole again.」
    すごく、共感できました。明日は、学校に行こうと思えました。
    それもこれも、全部、この和訳をしてくださった、管理人様のおかげです。
    ほんっとに、有難うございました。
    私事で、すみませんでした。
    再度心から、お礼申し上げます。
    有難うございました。

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    1. 素晴らしいコメントありがとうございます。今はお辛いと思いますが,こんなことは決して長くは続きません。いつか終わりが来ます。そして終わりが来た時,今までよりも何倍も強く美しい人間に成長なさっているはずです。どうか負けないでください。
      この曲の他にも,Demi LovatoのSkyscraperやMatisyahuのLive Like A Warriorなど,困難に立ち向かう勇気を与えてくれる曲をいくつも取り上げております。是非そちらもご覧ください。きっと勇気が湧いてきます。
      http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2011/09/skyscraper-demi-lovato.html
      http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2013/05/live-like-warrior-matisyahu.html
      最後に,この苦しい状況にありながら,それでもそこから逃げずに立ち向かおうとなさっているだけで,沙羅双樹様にはもう立派に「戦士」です。どうかそのことをお忘れになりませんよう。

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    2. vestige様
      コメントは初ですが、HP、ツイッター
      よく拝見させて頂いています。
      いつも素敵な和訳をありがとうございます。

      沙羅双樹様
      逃げることにも勇気がいります。
      沙羅双樹様は
      充分頑張っていると思います。
      私も似たような経験があり、
      立ち向かうことがどれ程怖いか
      少しはわかるような気がします。

      生きていれば理不尽なこと
      辛いことばかりですよね。
      でも、今生きているということは
      素晴らしいことだと私は思います。
      痛みも苦しみも生きている証拠、
      そんな経験をされた沙羅双樹様は
      その分人の痛みがわかる人間になれると思います。

      学校だけが全てではありません、
      他にも道はあります。

      生意気ばかりいってすみません。
      沙羅双樹様の未来にたくさんの
      幸せが訪れることを
      心からお祈りしています。

      chiaki

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    3. 対訳とは無関係な話となりますが、Twitterからこちらのコメントを拝見しまして、自分もコメントさせていただきます。

      若干宗教くさい話なので、好き嫌いがあるかと思いますが、自分は「因果具時」(いんがぐじ)という言葉を思い出しました。
      「原因と結果が、今現在に同時に備わっていること」という意味だそうです。
      今決意したならば、未来の結果はそれにともなって変わっていく、という意味だと、自分としては解釈しています。
      (参考にしたサイトを、勝手ですが貼り付けます。→名言ナビ☆名言データベース http://www.meigennavi.net/word/026/026030.htm )
      未来が、今よりいい方向に変わっていくよう願いをこめて。

      上記のコメントにて、利用者の方が、自身の悩みと決意を書かれているのを拝見しました。
      くれぐれも無理をされませんよう。また身近に、信頼できる相談者ができるといいのですが。
      突然ですが、横から失礼しました。もし何かの参考になればと思います。長文、重ねて失礼します。

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    4. 余計なお世話だと思います。ですが僕も同じ様な経験があり、放っておけないのです。
      あなたは勇気があります。正直に書くのも勇気がいると思います。
      気持ちは分かります。逃げるのは楽ですよね。世の中は理不尽な事だらけです。だから逃げちゃいけないんです。だから学校は行ってほしいです......
      いじめは長くは続きません!信じてください!あの時自分は逃げなかった、そんな自分を誇りに思えるように
      僕はあなたが強い、逃げないって信じてます

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    5. vestige様
      コメント始めてします。
      いつも楽しませて頂いています。
      ありがとうございます。

      沙羅双樹様
      私も同じような経験があります。
      みんなあなたのいいところを知らないだけで、小さな世界しか見ていません。
      何も怖くないですよ。
      あなたらしくいればそれでいいと思います!

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    6. 沙羅双樹さま こんにちは。solakofiといいます。
      つらい時は、今いる場所が『世界の全て』のように思えるかもしれません。
      逃げたらずっとこのままじゃないか。『負けたヤツ』と呼ばれるんじゃないか。そう思えるかもしれません。

      けれども。じつのところ、学校も会社も家族も、小さなコミュニティに過ぎぎないんです。

      大事なことはどこにいるかでなく、何を選択するかです。
      すべて捨てても良い、逃げてもいい。闘いたいと思うなら闘ってもいい。
      どれを選ぶとしても、あなたが戦士である事実は少しも変わりません。

      昔、同じような状況になって、わたしはずいぶん長いこと我慢しました。最終的には、精神肉体ともにかなり壊してしまいました。
      周りは「負けないなんてエラい」と言ってくれましたが、実はただ思考停止で、『今日もそこに行く』以外のコマンドを、探さなかっただけ。わたしは今もそのことを後悔しています。

      その場所の替えはあっても、あなたの替えはありません。
      いざというときは全力で逃走してください。

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    7. 沙羅双樹さん

      逃げたって全然いいと思います。
      例えば、学校をいったん休んで別のコミュニティで居場所を見つけても構わないと思います。一人で外国へ行ってみてもいいと思います。
      とやかく言う人は居るかもしれないけど、沙羅双樹さんが考えて決めたことならいいじゃないですか。

      わたしにも昔辛い経験をしてきた親友がいますが、今はその当時には出会っていなかった人たちと出会って毎日楽しそうにしています。
      ただ、その子が行方不明になった日のことは10年経った今でも忘れられません。
      結局無事見つかったのですが、わたしは最悪の事態を考えました。
      先程、自分が決めたことならいいと書きましたが、命を捨てることだけはどうかどうか止めてくださいね。
      顔も知らないくせになんだと思われるかもしれませんが、どうか頭の片隅にでも置いておいてください。
      (ちなみに、わたしの父は「生きていれば一度は自殺を考えるもんだ」と言っていました。それもそうだと思います)

      vestigeさん
      和訳もコメントも秀逸で、時々読んでは自分も精進しなければなと思っております。今回はツイッターを見て書き込ませていただきました。

      cheeky

      削除
    8. vestigeさま

      twitterにてこの件を知り、書き込みさせて頂きます。


      沙羅双樹さま

      オトナになると、もっと楽しい日々が待ってますよ!もっと自由になれますよ!「学校」って、特に価値観が近くもない人と一緒に時間を過ごす場所ですね。地理的な条件で一緒に居るだけです。オトナになると、世界が広がり、価値観が近い友人ばかりができます。

      私の場合、学生の頃に一緒に居た人とは、ほとんど付き合いがありません。社会に出て、20代後半になってから仲良くなった人とばかり付き合っています。15年以上の付き合いです。価値観が近いからです。

      オトナになると、もっともっと広い世界があなたを待っています。ステキな人があなたを待っています。自分で責任を取る範囲においては、自由です。

      とりあえず、「今」を生き抜いてください。そして明日になったら、また「今」を生き抜いてください。必ず、状況は変わっていきます。不変なモノはありません。夜明け前が一番暗いです。

      削除
  10. 紗羅さん、俺も学校で短期間だけど少し引きこもっていたときがあるのでその気持ちはわかります...何かを乗り越えてもまた試験がありきついことに変わりはないです...しかーしっ!「今よりはマシ」になるはず!とりあえず目の前のことを乗り越えてこのMVの少年のようにりっぱな戦士になりたいですね...がんばって!

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  11. vestige様こんばんは
    こちらへのコメントは初めてかもしれません。
    いつもすてきな和訳をありがとうございます。
    余談も楽しみにしております(笑)

    そして沙羅双樹様へ
    あなたの勇気ある決意に、私は励まされています。
    苦しい状況・気持ちに負けまいとするのは並の覚悟ではありません。
    きっと打破されると信じています。
    ただ、他の方も仰っておられるように、無理はなさらずに。
    あなたが一刻もはやくおだやかな日々をすごせますように。

    突然横から失礼しました/

    返信削除
  12. Vestige様、こんにちは。
    音楽の素晴らしさ、詞の持つメッセージの美しさ、影響力を、いつもこちらを拝見して堪能しております。
    和訳いただくことで、よりその世界観にひたることが出来ます。ありがとうございます。

    沙羅双樹様、
    すみません、励ましたく出てきてしまいました。
    お辛いですよね。学校という場所は、時にとても残酷です。休んでも良いと思います。
    それに、こうしてご自分で前を向こうとなさっていること、尊敬します。その勇気が、あなたが素晴らしい人であることを証明しています。
    乗り越えられることを信じています!

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  13. お久しぶりです。

    こんなにもたくさんの方からエールをいただき、何とお礼してよいのか…。本当に有難うございます。
    結局、今でもまだ、毎日学校に通えるまでには復帰できていませんが、以前よりも、気持ちは前を向いています。それは、ここで私を励ましてくださった皆様のおかげです。
    本来なら、もっと早く、管理人様を含め、皆様にお礼を申し上げるべきであったと思うのですが、顔も知らない私のことを応援してくださる方がこんなにもいらっしゃるのだと知り、正直生半可な私のままでは、自信を持って、皆様にお礼が言えないと思いました。
    なので、何か一つ、皆様に頂いた勇気で、きちんとアクションを起こすことができたら、その時に皆様にお礼を申し上げにここへ来ようと決めていました。

    ただ、根本的な解決に踏み切るにはすごく時間を要すると思いました。
    実は、このいじめは、7年越しなんです。
    小学校のころから、ずっと続いてるものなんです。
    実際問題、今年受験生である私に、そんな時間はなくて。
    また、相手のほうに乗り込むにも、ご近所さんなので、下手したら、
    家族に迷惑がかかりますし(家は弟もいるので、引っ越しなんてできませんっ!)。

    ハードルが高すぎると思いました。
    これじゃあいつまでも、皆様にお礼ができないと思いました。
    主犯格のひとりである奴の家は、私の家から徒歩40秒ほど。
    あまりにもリスクが近すぎるんです。

    逃げることも考えました。
    でも、早いうちから大学まで志望校を決めてしまい、そこしか見てこなかった私に、
    「学校に行かない」という選択は、あまりに酷でした。
    未来を、諦めきれなかったから。

    すごく考えました。どうすれば風向きを変えられるのか。

    一つ気づいたことは、自分が受験生であるという事。
    すなわち、残る半年の義務教育課程さえ終えれば、私は、アイツらとの関係を解消できるという事です。
    先の何十年もの未来のために、ほんの約6か月、我慢すればいいのです。

    7年間、誰にも告げず耐えてきました。
    でも、やっぱり一人では限界があると気づき、ついに、親にすべてを話しました。
    学校にも、話を一通り通しました。

    結局人なんてみんな自分のことしか考えてないんじゃないかと、そう思ったりもしました。
    でも、皆様のおかげで、誰かを信じられるようになりました。

    幸い、担任を含め、学年の先生方は理解のある方ばかりだったので、
    主犯格の奴らと私があまり関わりを持たないように根回ししてくれたり、
    出られなかった授業の、学力的な遅れもサポートしてくれています。
    そのおかげで、最近はなんとか、以前よりも学校へ行くことができています。

    それもこれも、すべては、ここで皆様に頂いた勇気があったからこそです。

    本当に、たくさんのエールをありがとうございました。

    それから、本来はここはいじめについて語る場とかではないのに、
    優しいお返事をくださった管理人様には、大変感謝しています。

    このコメントも、もちろんこのページの本意ではないことは分かっています、ごめんなさい。
    それでも、どうしても、お礼をさせていただきたかったんです。


    皆様、心からありがとうございました。



    長文失礼いたしました。

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    1. 実はあれからどうなさっておいでなのかとずっと案じておりました。励ましのコメントをお寄せくださった皆様もおそらく同じお気持ちだったと思いますが,今回ご報告をいただいたことで,その不安も吹き飛びました。これからの半年間,辛いことがあるかもしれませんが,それでも物事は0から1にするまでが一番大変です。そこをご自身で乗り越えられたのですからきっと大丈夫です。沙羅双樹様には,私をはじめコメントをお寄せくださった皆様がついています。お一人ではありません。苦しい時もどうかそのことだけはお忘れになりませんよう。
      最後に,今日ほど本館(blog)と別館(twitter)をやっていて良かったと思えた日もありません。こちらこそ心からありがとうございました。

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  14. どうも依然コメントしたPhantom Riderです。この曲はゲームをやった人間と、やってない人間では大きくとらえ方が違ってくる曲と言われています。この曲がテーマソングとなっている「メダルオブオナーウォーファイター」では「現実世界のスーパーヒーロー」である特殊部隊員達を主人公に描いています。実際に元DEVGRU隊員等への取材をもとにこのゲームは作られました(国防総省から注意を受けるレベルでした)。時代背景はマドリッド連続爆弾テロ前後となっています。マザーとプリーチャー、ブードゥーの三人は前作メダルオブオナー2010以降、タスクフォース・ネプチューンを元にSEALsとDEVGRUで結成されたタスクフォース・マコに所属するオペレーターとなる。一方足を負傷した元デルタフォース隊員ダスティはOGA(Other Goverment Agency 中央情報局の要員で現地の人間に接触するときにこう名乗る)ある時イエメン某所に潜入したOGA要員アルギルスが消息を絶つ。そんな中プリーチャーとマザーはパキスタンのカラチでテロリストの貨物コンテナを爆破するが停泊していた船に誘爆し大爆発を起こす。何とか回収地点までたどり着いたプリーチャーとマザーだがプリーチャーは船の謎を調べるため再びカラチに潜入するが重要参考人が射殺され、犯人とカーチェイスを繰り広げ、射殺犯の持っていた携帯を入手する。その後タスクフォース・マコはアブサヤフグループに捕らえられた人質救出のため嵐の中フィリピン、バシランのイザベラ市に潜入しプリーチャーとマザーは人質のいる建物を監視する。監視中に重要人物ハーリファとその上司を目撃。フィリピン当局の御判断によってハーリファの殺害には失敗する。ハーリファとその上司には逃げられるが人質の救出には成功した。
    その後マザーは海軍を止めようとし、プリーチャーは既に止め、家庭修復に努めようとする。その結果チームリーダーはブードゥーになる。ブードゥーはソマリア海賊の討伐のためモガディシュに海兵隊のタスクフォース・グリズリーとともに上陸する。
    一方、プリーチャーの入手した携帯によって誘爆した船にPETNと呼ばれる爆薬が運ばれており、ドバイのダミーカンパニーを通じて、部族地帯を経由しアフガンなどに持ち込まれていることが判明した。
    その頃プリーチャーは修復の一環として離れていた妻子と会う約束を取り付け、マドリッドの駅に迎えに行く。列車が到着するとき、フィリピンで捉え損ねたハーリファが電車に乗っているのを目撃する。次の瞬間、ハーリファが自爆テロを行いプリーチャーはそれに巻き込まれてしまう(マドリード列車爆破テロ事件)
    気が付くと病院でマザーが状況説明をする。プリーチャーの妻子は列車に乗り遅れて無事だった。そしてこの事件でカラチの爆発、フィリピンでの一件が繋がっていることが判明する。
    USSベインブリッジの後部甲板ではTFマコの隊員たちが先の海賊の残党がマースク・アラバマ号の船長を人質に救命ボートを乗っ取っているとの報告を受け、海賊たちを狙撃する許可を今か今かとライフルを構えて待機していた。許可が下りるや否やTFマコは狙撃で即座に脅威を排除し、事件は解決した(ソマリア沖2009年4月12日の事件)
    週間後、再びパキスタンに潜入したTFブラックバードのプリーチャーとマザーとアジャブ。
    ファラーズ・イクバルカーンと呼ばれる武器商人が先のテロで使われたPETNを「クレリック」と呼ばれる人物に流していると判明。
    ファラーズを捕らえ、尋問したところハッサンと言うドバイの銀行家にPETNを流したとのこと。
    次の瞬間ファラーズは狙撃され死亡し、TFブラックバードは命からがらパキスタンから脱出した
    これまでの情報を統合したところイエメンに大規模なテロ組織の施設がありそこにPETNが貯蔵されてる可能性が高いと言う事に落ち着いた。
    TFマコがこのイエメンの施設にヘリで強襲をかける。その結果大規模なPETN貯蔵施設及び大規模なテロ訓練所が発見され、サンプルを持ち帰った後にPETN貯蔵庫は爆破された
    不審な金の流れを追っていくとドバイの銀行家「ハッサン」にたどり着く。ハッサンがクレリックでは無いかとにらんだTFブラックバードはハッサンを捕まえに行く。
    ハッサンから入手したパソコンと携帯電話の情報をダスティに送信した後、ハッサンの警備主任になっていたサアドゥッディーンによりプリーチャーとマザーは敵の捕虜になってしまう
    プリーチャー達が入手した情報からサラエボのストヴァン・ボジック(通称エンジニア)がこのPETNの出所と判明。
    TFアトラスに所属するGROM隊員グレコ達と協力しTFマコはサラエボに入りする
    ボジックからの情報だと残りのPETNはタンカーに乗せられ既にパキスタンに向かうところだと言う。
    TFマコはそのタンカーを押さえるためにヘリからの強襲を行う。しかし、船は既に止まっており主だった抵抗も無い。
    TFマコが突入した操舵室には何故かプリーチャーとサアドゥッディーンが倒れていた。
    ブードゥは彼らの収容をヘリに依頼し、サアドゥッディーンを逮捕する。その数時間前、プリーチャーとマザーはハッサンの警備主任であるサアドゥッディーンに尋問されていた。
    マザーは殺害され、プリーチャーの命も残り数時間となったときにプリーチャーは隙を見て脱走。
    武器を手に入れ捕らえられていたタンカーのエンジンを停止させ、操舵室に向かう。
    そこにはサアドゥッディーンがおり、彼を捕まえようと格闘を始める
    サアドゥッディーンを捕まえた事によりクレリックことハッサンのアジトが判明する。
    パキスタンのチトラル地方にHAHO降下での潜入をTFマコとTFブラックバードのジョイントタスクフォースが行う。
    ハッサンを追い詰めていく中ハッサンは自身の屋敷を爆破させ、その身さえも爆発させようとする。
    プリーチャーが彼を拳銃で射殺し、彼が計画していた合衆国へのテロ攻撃は未然に防がれる
    物語の最後はマザーの葬式が描かれます。マザーの棺にはSEAL隊員の証であるトライデントがいくつも打ち込まれ、それは彼がそれだけ慕われ、頼られていた事を示しています。
    暫く後、プリーチャー一家がダイナーで食事をしていると携帯にコールがかかります。以前はその時プリーチャーを責めるような目で見ていた彼の妻は彼を勇気づけるような視線を投げかけます。プリーチャーも視線で答えを返し、携帯を手に取って席を立ちます。この時のプリーチャーの表情は描かれませんでしたがきっと国と家族、友人、そこに暮らす人、無辜の人々を守り、死んでいった仲間たち、戦場で血を流している、または流すことになるであろう仲間たちのために戦う戦士の眼、ウォーファイターの眼になっていた事でしょう。
    彼ら兵士は何かを守るために戦います。偉大な自らの国家、家族、仲間、友人、同盟国の盟友たち、戦火の中必死で生きようとしてもがいている人々、彼らはそんなことをおくびにも出さずに命を賭して守ろうとします。でも数ある守るべきものの中で一番大きいのは同じ泥をすすり、血を流した仲間でしょう。
    『国に帰れば、こう訊かれる
    「おい、フート、何故戦う?何のために?もしかして戦争中毒なのか?」
    ってな。
    だが、オレは何も応えない。何故か?
    どうせ奴らには解らないからさ。
    仲間のために戦うってことがな。
    それだけ……それだけなんだ』
    ブラックホークダウンでフート軍曹の言った言葉です。彼らはあまりそう言ったことを口に出しません。友人にも家族にも不器用なのです。ですが彼らは仲間を見捨てませんし、時には自己犠牲を厭いません。
    メダルオブオナーはアメリカの名誉勲章の事を指します。義務を超えた勇敢な行為や自己犠牲を示したアメリカ軍人に送られるものです。
    撃墜されたヘリの乗員を助けるためにソマリアの無法の地へと降りたって死んだシュガートとゴードン。負傷者の撤退支援のためにたった一人でイラク兵を50人近く倒したポールRスミス。手榴弾の爆発から仲間を守るため身を挺して爆発の拡大を防いだジェイソン・ダンハム。レッドウィング作戦の中100名近くのタリバンの攻撃の中で仲間を守る為に奮闘し、死亡したマイケル・マーフィー
    受賞を受けていない人でも仲間を守る為に海兵隊員に付き添って突入の仕方を教え、時には女や子供を撃つこともあったが、民間軍事会社を設立し、その利益を退役軍人の支援に使い、死ぬまでPTSDに苦しむ元兵士の心の支えであり続け、最終的にはその元兵士の一人に打ち殺されてしまった伝説の男、クリス・カイル。
    メダルオブオナーと言うゲームが描くのは敵に容赦のない、最強の兵士たちだが誰よりも心優しく、銃を持って戦う事でしか生きれない不器用な男たちです。彼らは社会の裏側で、人々が知りもせず、表向きの優しい、口当たりのいい愛や平和などの言葉だけで解決できると片付けてしまう戦争やテロリストたちと戦っています。今日も仲間のため、国のため、平和のために彼らは世界中の戦場で戦い続けるのです。

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    1. コメント並びに詳細な解説をありがとうございます。Jungleにコメントを下さった方でしょうか?今回のコメントも拝見しただけでこの曲とゲームに対する並々ならぬ思い入れがヒシヒシと伝わって参りました。仮にこのゲームの制作に関わっていたなら,おそらく開発者冥利に尽きると思います。

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