2014年7月3日木曜日

Fly On (O) コールドプレイ (Coldplay)

Chris Martinの最高傑作だと言う声も聞こえてきます。残念ながらその点についてはわかりませんが,この曲の素晴らしさだけはわかります。この歌詞について彼は「ダメだと思って諦めたりなんかするなというのがメッセージ。例えば,自分の友人には,周りにちゃんとした人がいなかったせいで,道を踏み外したり自分から命を絶ったりする人がいた」と語っています。
ただ,このアルバム全体を通したメッセージが「逆境のなかの希望 (hope in the face of adversity)」だとわかっていても,この曲を聴くとなんとなく葬儀を思い出してしまいます。無論正しくないことはわかっているのですが「だからこの身を煙に変えて,後を追って昇っていくよ」という箇所を見るとそう思えてきます。誰かの葬儀に出席した後で書いたのかもしれません。
Some say it's the best song Chris Martin has ever written.  I'm not sure it's true but I do agree that it's an amazing song.  As for the lyrics, he said, "the message is Don’t ever let go. For example we’ve had friends who have killed themselves or gone down the wrong road because they haven’t had the right people around them."
Knowing the the album’s overriding message is "hope in the face of adversity",  the song reminds me of a funeral somehow.  I know I'm wrong but lines like, "Into smoke I'm turned, And rise following them up" seem to suggest it.  He may have written this after attending someone's funeral.  To Y.
Fly On (O)  (Coldplay)
A flock of birds
Hovering above
Just a flock of birds
That's how you think of love

And I always
Look up to the sky
Pray before the dawn
'Cause they fly always
Sometimes they arrive
Sometimes they are gone
They fly on

A flock of birds
Hovering above
Into smoke I'm turned
And rise following them up

Still I always
Look up to the sky
Pray before the dawn
'Cause they fly away
One minute they arrive,
Next you know they're gone
They fly on
Fly on

So fly on
Ride through
Maybe one day I'll fly next to you

They fly on
Ride through
Maybe one day I come fly with you
Fly on
Fly on
Fly on

鳥の群れ
くるくると大空を舞っている
そんなただの鳥の群れが
愛っていう言葉を聞くと
頭に浮かんで来るんだろ?

いつだって
空を見上げては
夜明け前に祈ってる
だって鳥たちは
いつだって飛んでいる
ここに来ることもあるし
ここから飛び去ることもあるけど
変わらず飛び続けてる

ひとかたまりの鳥の群れが
くるくると空を舞っている
だからこの身を煙に変えて
後を追って昇っていくよ

今でもいつだって
空を見上げては
夜明け前に祈ってる
だって鳥たちは
飛び去ってしまうから
1分ほどの短い間
鳥たちはここに来るけど
気が付くと
もうどこかへ消えてるけど
いつも変わらず
飛び続けてる

だからこのまま飛び続けて
なんとかここを乗り切れたら
いつかはそばに行けるはず

だからこのまま飛び続けて
なんとかここを乗り切れたら
いつかはそばに行けるはず

(余談)

歌詞に登場する「ひとかたまりの鳥の群れ (a flock of birds)」は,人生で出会った人々を指すメタファーであり,その一羽一羽が一人の人間を表しているような気がします。考えてみれば,人間の人生は「出会い」と「別れ」の繰り返しです。

鴨長明は「方丈記」の冒頭で「ゆく川の流れは絶えずして,しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは,かつ消えかつ結びて,久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと,またかくの如し」と述べましたが,この歌詞で述べていることもほぼそれと同じなのではないでしょうか。

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