2014年7月5日土曜日

Waves ミスター・プロブズ (Mr. Probz)

現在の音楽業界を引っ張っているのはEDMだという声をよく聞きます。これはオランダ人アーティストMr. Probzが昨年11月に発表した別れを歌った美しい曲(最初のヴィデオ)で,昨年オランダのチャートにも入ったのですが,後にドイツ人プロデューサーのRobin Schulzによるリミックス(2番目のヴィデオ)が出たことで世界的に注目を集めるようになりました。勿論,原曲自体も美しいのですが,見よ,ダンス・リミックスの力を!
I hear people say the driving force behind the music industry today is EDM.  It's a song by a Dutch singer, Mr. Probz released last November describing a breakup (the first video).  The beautiful original charted in Netherlands last year but what helped it gain international prominence, however, was a remix by a German producer Robin Schulz (the second video).  The original is awesome song in itself, of course but behold the power of dance remix!
Waves  (Mr. Probz)
(Robin Schulz Remix)
My face above the water
My feet can't touch the ground,
Touch the ground, and it feels like
I can see the sands on the horizon
Every time you are not around

I'm slowly drifting (drifting away)
Wave after wave, wave after wave
I'm slowly drifting (drifting away)
And it feels like I'm drowning

Pulling against the stream
Pulling against the stream

I wish I could make it easy
Easy to love me, love me
But still I reach, to find a way
I'm stuck here in between
I'm looking for the right words to say

I'm slowly drifting, drifting away
Wave after wave, wave after wave
I'm slowly drifting (drifting away)
And it feels like I'm drowning
Pulling against the stream
Pulling against the stream

まだ頭は水に沈んでないけど
足が地面に届かない
宙ぶらりんのままなんだ
見渡す限りどこまでも
砂浜が続いてる
まるでそんな気がするよ
お前の姿が見えなくなると

ゆっくりと
漂いながら(運ばれてゆく)
波が寄せてくるたびに
少しずつ流されてゆく
ゆっくりと
漂いながら(運ばれてゆく)
溺れてるような気がするよ

こうして流れに逆らいながら
反対の方向へ行こうとして

できるなら
どうにかしてやりたいよ
それで気持が戻るのなら
だけどまだ
どうすればいいかがわからない
ここで何もできないままで
何を言えばいいのかを
必死になって考えてる

ゆっくりと
漂いながら(運ばれてゆく)
波が寄せてくるたびに
少しずつ流されてゆく
ゆっくりと
漂いながら(運ばれてゆく)
溺れてるような気がするよ

(余談)

最初はこのMr. Probzというアーティストの声に驚きました。まるで声が2枚重ねになっていて,表に出てくる声の下に,ザラザラとしたサンドペイパーのような裏地がついている感じです。一般的には「ハスキー・ヴォイス」や「しゃがれ声」と言うのかもしれませんが,その言葉だけでは表現しきれないものを感じました。

それはともかく,David GuettaやAvicii,Zeddなど,ここ本館でもEDMの曲はかなり取り上げているのですが,今回はオリジナルがあったことで,EDMリミックスの実力を目の当たりにしました。オリジナルが素晴らしいのは勿論のことですが,こちらのRobin Schulz Remixになったことで,オリジナルの良さに一層磨きがかかったように思われます。

2 件のコメント:

  1. これは、クールですね~。ヴォーカル、ギター、詩、メロディー、どれをとってもバシッと一つのラインで決まっている、確かな安定感があります。また、EDM版の方は、そのかっちり作り上げられた世界から、waveというメタファーを掬いだして、そこを手掛かりにさらに世界を広げることに成功していると思います。今日はたまたま、出先のノイズのあるところでまず聴いて、先ほど静かな場所で集中してもう一度聴いたのですが、ちゃんと聴くと、ますますその真価がよくわかる、と思いました。きっと細部に丁寧な処理が施されているということなんでしょう。また、掘り出し物を紹介していただきました。いつもありがとうございます。

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    1. コメントありがとうございます。最初はオリジナルに感動したのですが,remixもそれに勝るとも劣らぬ素晴らしい出来でした。

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