2015年1月2日金曜日

Blue Moon フランク・シナトラ (Frank Sinatra)

世界中で広く使われている太陽暦は,太陽の位置を基にして作られていますが,太陰暦は月の満ち欠けを基に作られています。太陰暦では満月は1か月に1回ということになっていますが,太陽暦の1か月はそれよりも長いため,両者の間に食い違いが生じます。その食い違いのひとつがタイトルの「ブルー・ムーン」です。
A solar calender which is widely used all over the world is calculated on the position of the sun and a lunar calender is based on cycles of  the lunar phrases.  A full moon is supposed to appear in the sky once a lunar month in a lunar calendar.  A month (I mean a solar month) is, however, a bit longer and that produces gaps between these two calendars.  A phenomenon called 'blue moon' is one of them.
Blue Moon  (Frank Sinatra)
Once upon a time
Before I took up smiling
I hated the moonlight!
Shadows of the night
That poets find beguiling
Seemed flat as the moonlight
With no one to stay up for
I went to sleep at ten
Life was a bitter cup
For the saddest of all men

Once upon a time
My heart was just an organ
My life had no mission
Now that I have you
To be as rich as Morgan
Is my one ambition
Once I awoke at seven
Hating the morning light
Now I awake in Heaven
And all the world's all right

Blue moon
You saw me standing alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

Blue moon
You knew just what I was there for
You heard me saying a prayer for
Someone I really could care for

And then there suddenly appeared before me
The only one my arms will hold
I heard somebody whisper please adore me
And when I looked to the moon it turned to gold

Blue moon
Now I'm no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

And then there suddenly appeared before me
The only one my arms will ever hold
I heard somebody whisper please adore me
And when I looked the moon had turned to gold

Blue moon
Now I'm no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

Blue moon
Now I'm no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

あの頃は
笑うことさえできなくて
美しい月の光さえ
邪魔なものに思えてた
夜の闇だって
詩人はいわせりゃ「ステキ」でも
自分には味気ない
つまらないものに見えてたよ
月の光だって同じこと
一緒に夜更かしたくても
そうする相手がいないから
夜は10時に寝てたんだ
人生なんて辛いだけ
こんな惨めなヤツにとっては

あの頃は
ハートもただの「心臓」で
血液を体の中に送るだけ
生きる目的みたいなものも
なにひとつなかったけど
今はもうそうじゃない
だってお前がそばにいるから
この人生にも
目標が生まれたよ
いつかあの大銀行家
J. P. モルガンに負けないくらい
金持ちになりたいって
そう思うようになったんだ
あの頃は
朝の7時に目が覚めて
差し込む朝日にウンザリしてた
でも今は
まるで天国にいるような
気分で目が覚めてるし
なにもかもが上手くいってる

ブルー・ムーン
滅多に会えないお前だけど
この前お前に会った時
この俺は
ひとりでポツンと立っていて
夢のひとつも持てなくて
恋人だっていなかった

ブルー・ムーン
この前にお前に会った時
どうして俺がそこにいたのか
何をしようとしてたか
お前にはちゃんとわかってた
祈る言葉が聞こえたろ?
すごく大事な相手のために

そうしたら
急に突然目の前に
運命の人が現れた
誰かが耳元で
こう言うのが聞こえたよ
感謝してよって
それで空を見上げたら
月が金に輝き出した

ブルー・ムーン
あの頃とはもう違うんだ
ひとりでポツンと立っていて
夢のひとつも持てなくて
恋人もいなかったけど
今はそんなヤツじゃない

そうしたら
急に突然目の前に
運命の人が現れた
誰かが耳元で
こう言うのが聞こえたよ
感謝してよって
それで空を見上げたら
月が金に輝き出した

ブルー・ムーン
あの頃とはもう違うんだ
ひとりぼっちで
夢のひとつも持てなくて
恋人もいなかったけど
今はそんなヤツじゃない

ブルー・ムーン
あの頃とはもう違うんだ
ひとりぼっちで
夢のひとつも持てなくて
恋人もいなかったけど
今はそんなヤツじゃない

(余談)

同じタイトルのBeckの曲からこの曲に辿り着いたのですが,タイトルは知っていたものの,内容までは知りませんでした。
ネット上の辞書でblue moonを調べると,次のように定義されています:

①1つの季節(3か月)に4回満月があるときの3回目の満月
②ひと月に2回満月があるときの2回目の満月

そのためこの言葉は,非常に「稀な機会」を意味すると考えられますが,この曲ではこれを「愛する相手との運命の出会い」に喩えているようです。

それはともかく,歌詞の中で「あの頃は,ハートもただの「心臓」で,血液を体の中に送るだけ」と語る主人公ですが,科学的に言えばそれが正解でしょう。

確かに,強い喜びや悲しみを感じると,心臓が締め付けられるような気がして,あたかもそこに「心(ハート)」があるように思えるのですが,実際にはそれはアドレナリンのイタズラに過ぎません。実際の心は脳にあるので,いかに胸が痛んだりあるいはときめいたりしようとも,それはただの錯覚です。

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