2015年10月6日火曜日

The House of The Rising Sun ザ・アニマルズ (The Animals)

この曲の邦題は確か「朝日の当たる家 (the house of the rising sun)」だったと思いますが,一般的にはこれはかつてニュー・オーリンズに存在した売春宿のことだと言われています。元は1937年に民謡(フォーク・ミュージック)の研究者であるAlan Lomaxがレコーディングしたもので,当時は女性主人公が現在形で自分の身の上を嘆くという内容だったのですが,その後ラジオで放送しやすいようAnimalsが手を加えたようです。
It's widely believed that 'the house of the rising sun' represents a brothel once existed in New Orleans. In the song originally recorded by Alan Lomax, a folk music historian in 1937, the narrator was lamenting that the House of the Rising Sun ruined her life in the present tense.  Animals changed that to make the song more radio friendly.
The House of The Rising Sun  (The Animals)
There is a house in New Orleans
They call the 'Rising Sun'
And it's been the ruin of many a young poor boy
And, God, I know I'm one

My mother was a tailor
Sewed my new blue jeans
My father was a gamblin' man
Down in New Orleans
Now the only thing he ever needs
Is a suitcase and a trunk
And the only time he's satisfied
Is when he's on a drunk

Oh, Mother tell your children
Not to do what I have done
Spend your lives in sin and misery
In the House of the Rising Sun
With one foot on the platform
And the other foot on the train
I know he's back to New Orleans
To wear that ball and chain

Well there is a house in New Orleans
They call the 'Rising Sun'
And its been the ruin of many a young poor boy
And God, I know I'm one

ニュー・オーリンズにある建物を
周りはこう呼んでいる
「朝日のあたる家」ってな
その場所で
若いだけで金のない
そんなヤツが何人も
身を持ち崩していったけど
残念ながら俺だって
その一人なんだよな

俺のママはお針子で
新しいジーンズを
俺のために作ってくれた
だけど親父はギャンブル好きで
ニュー・オーリンズが庭だった
今の親父に必要なのは
スーツケースとトランクひとつ
幸せだって思える時は
酔っ払ってる時だけだ

あんたにも
ガキがいるんなら
そいつらにこう教えてやれよ
俺の真似はするなって
惨めで他人に自慢できない
そんな人生送っちゃダメだ
あの「陽のあたる家」で過ごして
片足をプラットフォームに残したままで
もう片方の足だけで
電車に乗ろうとするなんて
あいつはニュー・オーリンズに
戻って結局足枷を
嵌められちゃったんだよな

ニュー・オーリンズにある建物を
周りはこう呼んでいた
「朝日のあたる家」
その場所で
若いだけで金のない
そんなヤツが何人も
身を持ち崩していったけど
残念ながら俺だって
その一人なんだよな

(余談)

この「朝日の当たる家」が何であるかについては,リード文で述べた説以外にも,女子刑務所とする説があります。

大変有名な曲で,数多のアーティストがカヴァーしているのですが,歌詞にはさほど注意を払ってこなかったため,暗めの曲調であることは知っていたものの「朝日のあたる家」というタイトルに騙されて,爽やかな内容なのではないかと漠然と考えていました。

James BluntのYou're BeautifulやRihanna先輩のTake A Bowを披露宴でかけてしまうといった類のわかりやすい失敗をこの曲でやらかしてしまうかどうかは定かではありませんが,何かの機会に曲を選ぶ折には,歌詞の内容をおろそかにせぬよう心がけたいと思います。

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